床リフォームを行う際に知っておくべきポイントについて解説!
床は時間が経つほど劣化は進み、軋む・汚れ・傷などの損傷が目立ちます。床全体の修復が必要となれば、リフォームを検討しましょう。同じ床材のリフォームでも問題ありませんが、ほかの床材にするとメンテナンスが楽になる、費用が抑えられるなどのメリットもあります。床材のメリット・デメリットを知り、失敗しないリフォームを行いましょう。
床材の種類ごとのメリット・デメリット
床材はさまざまな種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、特徴を把握して家に合った床材を選びましょう。
フローリング
フローリングは木材を使った床材のことです。最も人気のある床材で木材の色によって部屋の雰囲気は大きく変わります。フローリングには100%天然木でできた無垢材、薄い板をいくつも張り合わせた合板に天然木を表面に乗せた合板材(複合フローリング)など、いくつかの種類があります。フローリングのメリットとデメリットは次の通りです。
<メリット>
・掃除が簡単
サッと拭くだけで汚れが取れる
・ダニやカビが発生しにくい
汚れが取れやすいためカビやダニが発生しにくい
・メンテナンスが楽
ワックス不要のフローリングが増えており、ほとんどメンテナンスいらず
<デメリット>
・水に弱い
使用する木材によっては染み込みやすく変色するかもしれない
・足が疲れやすい
フローリングは硬いため足が疲れやすくなる。スリッパやルームシューズで対策をとる
クッションフロア
クッションフロアはビニール製の床材のことです。比較的安い費用でリフォームができるため、費用を抑えたい人におすすめです。フローリング風やタイル風など、デザインが豊富で部屋の雰囲気に合わせたピッタリなデザインを見つけられます。クッションフロアのメリット・デメリットは次の通りです。
<メリット>
・耐水性
表面はビニール素材なため水を弾く
・防音性
クッション性があり音が下に響きにくい
・費用が安い
施工が簡単で費用を抑えられる
<デメリット>
・劣化しやすい
クッションフロアは専用の接着剤を使用しており、時間が経つとはがれやすくなって、ごみが入りやすくなる
カーペット
カーペットはウール、シルクなど素材が豊富で柔らかく肌触りがよい特徴があります。カーペットのメリットとデメリットは次の通りです。
<メリット>
・保温性
断熱性があり冬場でも暖かさを感じられる
・滑りにくい
滑りにくく転倒の危険性が少ない
・肌触りがよい
横になりたいと思えるほど肌触りがよく柔らかい
<デメリット>
・掃除がしにくい
ゴミや埃が入りやすく取れにくい
・夏場は暑く感じる
保温性があり夏場は蒸し暑く感じが、夏用のカーペットを選ぶと改善される
タイルカーペット
タイルカーペットはタイル状になったカーペットのことです。正方形や六角形など形のバリエーションも豊富で、敷きたい場所に好きな広さ・形で敷けるためアレンジが効きます。タイルカーペットのメリットとデメリットは次の通りです。
<メリット>
・施工が簡単
タイルカーペットは床に敷くだけで誰でも簡単にできる
・メンテナンスが楽
張替えが簡単で耐久性に優れている
<デメリット>
・ズレやすい
裏面に滑り止めがついているタイプもあるが、時間が経つと効果が薄れてズレやすくなる
・硬く感じる
タイルでできているためカーペットより硬く感じる場合がある
床リフォームを行う際に知っておくべきポイント
床リフォームを行う前に知っておくべきポイントがあります。まず現在の床の状況を把握しましょう。補修すべきところや改善したい点を理解することで、解決するための床材を選び失敗しないリフォームができます。
またリフォームする場所や環境に合わせた床材にしましょう。水回りであれば耐水性の床材、子ども部屋であれば防音性に優れた床材など、用途ごとに床材を決めます。さらに床暖房などの設備を追加したリフォームも増えています。床暖房はお湯を使う温水式と電気を使うヒーター式があります。温水式の方が初期費用はかかりますが。月々の費用はヒーター式より抑えられます。
床リフォームの大まかな流れと費用相場
床リフォームの工事の大まかな流れと費用相場をご紹介します。また費用を抑えられるポイントもあわせてご紹介しますので、リフォーム会社選びの参考にしてみてください。
床リフォームの工事の流れ
最初にリフォーム会社に見積書を依頼しましょう。次にリフォーム会社が実際に家に来て、リフォームしたい床を確認します。費用・要望などを聞き施工計画を立てて計画に納得したら契約をし、工事に入り完了後はでき上がりを確認して支払いをします。床リフォームの工期期間は1~2日です。床の状況によっては1週間ほどかかるかもしれません。
床材の費用
床リフォームの費用は床材、使用面積によって異なります。6帖の場合の床材の費用相場を見ていきましょう。
・フローリング…9~18万円
・カーペット…5~12万円
・タイルカーペット…3~6万円
・クッションフロア…4~10万円
費用を抑えるポイント
必ずリフォームする目的を把握して優先順位を決めましょう。なんのためにリフォームするのか、どこを1番に改善するのかを明確にすることで、必要最低限のリフォームで済むでしょう。順位を決めてなければ、不要な設備を追加して費用が高くなるかもしれません。
また1つの会社だけでなく複数の会社から見積書を出してもらい費用や施工内容を比較しましょう。悪質な業者だと不必要な内容を含んでいる場合があります。
業者選びのポイント
実績と経験のある業者を選びましょう。さらにアフターサービスの充実した会社もおすすめです。業者のホームページにはリフォームのビフォーアフターの写真を公開している場合もあります。それらを確認すると、よりリフォーム会社の技術や特徴を把握できるでしょう。
床は生活するうえで毎日使う大切な場所です。床リフォームはさまざまな床材があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。リフォームしたい場所の特徴から適した床材を選びリフォームをしましょう。誤った床材を選んでしまうと、すぐに不具合がでて再びリフォームになってしまうかもしれません。床リフォームに失敗しないために知識を身につけ、実績のある業者を選び快適な床を手に入れましょう。