外壁のリフォームはいつ頃行うべき?具体的なタイミングを考えよう!
外壁リフォームは費用が高いため気軽にできず、リフォームを依頼するタイミングに悩むものです。外壁のリフォームは家の築年数で決めるのではなく、素材の耐用年数や外壁の異常で判断します。具体的なタイミングを把握するために依頼する時期を素材ごとでご紹介します。また失敗しないリフォーム業者の選び方もあわせてご確認ください。
外壁のリフォームを行う利点
家を保護するために外壁の傷や汚れはなくしておく必要があります。そのままだと、家全体の耐久性は低下し、自然災害を受けたとき耐えられなくなり倒壊するかもしれません。外壁のリフォームを行うメリットをご紹介します。
外観を綺麗にできる
外壁を新しくすることは、新築のような綺麗さを手にできます。気持ちが高まるのはもちろんですが、家の資産価値も上がるのです。売却を考えたとき、外壁が少しでも綺麗な方が高く売れる可能性が高いです。
家を守る
外壁は雨風や地震から家を守る働きがあります。そのため日々、雨風や紫外線からダメージを受け続けており、ひび割れなどの損傷をしているのです。ひび割れを直すと、耐久性・防水性が高まりカビやシロアリを防いでくれます。
ただし、ひび割れをそのままにすると、その隙間から雨や湿気が入り込みカビやシロアリなど増殖し被害に遭うかもしれません。とくにシロアリは壁の耐久性を著しく損なう危険性があります。
断熱・遮熱効果がある
傷のない外壁だと外からの熱の侵入を防ぎ、中の空気を逃がさないようにする断熱・遮熱効果が期待できます。断熱は室内の温度を外に逃がさないことで、遮熱は外の温度を壁で防ぎ影響を受けないことです。家の中の温度が快適になることで、エアコンの使用頻度は減り電気代を大幅にカットできるかもしれません。
外壁のリフォームを行うべきタイミング
やりたいときに外壁のリフォームをすると失敗に終わる場合があります。的確なタイミングでのリフォームが大事です。
素材の耐用年数を確認する
雨風などにより、外壁は知らず知らずのうちにダメージを受けています。最後のリフォームから10年経っていたらリフォームをするタイミングだといわれています。ほかにも使われている素材によって耐用年数は異なります。耐用年数からリフォームの時期を計算することも可能です。主な素材の耐用年数は次の通りです。
・塗装…5~20年
・モルタル…30年
・サイディング…40年
モルタルは耐久性、耐火性に優れていますが防水性が低くひび割れを起こしやすい特徴があります。サイディングは防水性がない素材で、防水性をキープするのに7~10年おきに塗装をするのがおすすめです。
外壁の異常
ひび割れなどの劣化がない場合でも外壁に異常があれば、リフォームのタイミングとなります。異常はいくつかありますが、初期症状にチョーキングがあります。チョーキングは外壁を触ったときに粉が付着したもののことです。塗料の劣化で粉となるため、外壁を守る機能が低下していると判断できます。チョーキングを確認できたら早めにリフォームを検討しましょう。
外壁リフォームの種類ごとの費用相場
外壁のリフォーム費用の相場は70~200万円ほどといわれています。リフォームの種類で費用は大きく異なります。種類ごとの費用相場について確認しましょう。
塗り替え
塗り替えの相場は60~150万円ほど(建物30坪の場合)で、工事期間は2~3週間です。塗料で費用や耐用年数は違います。最も安いアクリル塗料だと約40万円でできますが、耐用年数は短くリフォームのサイクルは短いでしょう。最も高いフッ素塗料は100万円以上しますが、耐用年数20年ほどと長く耐久性に優れています。
張り替え
張り替えの相場は200万円以上(建物30坪の場合)で、工事期間は2~3週間です。外壁の種類によって費用は変わります。最も耐久性の優れている樹脂系の素材は30坪で250万円ほどしますが、ほとんどメンテナンスはいりません。
重ね張り(カバー工法)
重ね張りの相場は150万円以上(建物30坪の場合)で、工事期間は2週間ほどです。重ね張りは古い外壁の上に新しい外壁材を張ることです。解体や撤去が発生しないため工事期間は短く、費用もほかの手法より安く抑えられます。外壁材を重ねるため断熱性・防音性は高まりますが、建物の重量感がアップします。建物の重量があるほど地震で揺れやすくなる傾向にあります。軽量の素材を使い重量を増やさないようにしましょう。
リフォーム業者選びのポイント
リフォーム業者を選ぶとき、最も大事なポイントは技術力があることです。ただ安いだけの業者だと技術がイマイチで、イメージ通りのリフォームとはならないでしょう。また経験のない職人に担当させる業者や、わざと塗料を薄く塗る悪質な業者などに当たってしまうかもしれません。技術力のある職人、そしてアフターサービスが充実した業者を選びましょう。
早々に劣化しても保証期間内であれば費用を抑えられます。また業者のホームページにあるリフォームの事例も確認します。技術に自信があれば外壁リフォームのビフォーアフターの写真を公開しています。ホームページを確認してイメージ通りの業者であるか見極めましょう。
外壁は耐久性・防水性・耐火性など、家を支えるための大切な部分です。家を強化するだけでなく、見た目が綺麗になったり雰囲気をガラリと変えたりすることもできます。外壁材の耐用年数や外壁の異常が見つかれば、早めにリフォーム業者へ依頼しましょう。技術力と実績のある職人、ホームページにあるリフォームビフォーアフターの写真も参考に業者を選択することが大事です。自分の理想通りの業者が見つけて納得のいく外壁を完成させましょう。